研究課題/領域番号 |
16K05442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 奈良女子大学 (2017-2020) 名古屋大学 (2016) |
研究代表者 |
土射津 昌久 奈良女子大学, 自然科学系, 准教授 (70362225)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 汎関数くりこみ群 / 強相関電子系 / バーテックス補正効果 / 銅酸化物高温超伝導体 / エキシトニック絶縁体 / ダイマーモット絶縁体 / 電荷密度波 / くりこみ群法 / 電荷秩序 / 汎関数くりこみ群法 / 1粒子スペクトル関数 / エキシトニック絶縁相 / 超伝導 / 電子ネマティック状態 / 中性・イオン性転移 / 分子性導体 / くりこみ群 / 高温超伝導 / 物性理論 |
研究成果の概要 |
強相関電子系において、多体相関効果である「バーテックス補正効果」は、スピン・電荷・軌道自由度を結合させ、多彩な電子状態を出現させる。近年、従来の標準的理論では理解不可能な新規現象が多数報告され、「バーテックス補正」を適切に考慮できる新しい多体電子系の理論を構築することが求められていた。本研究課題では「バーテックス補正効果」を系統的に取り込むことのできる理論手法である「汎関数くりこみ群法」を発展させ、銅酸化物高温超伝導体の電荷ネマテック状態、遷移金属カルコゲナイドのエキシトニック相近傍のギャップ状態等を解析し、「バーテックス補正」によるスピン・電荷・軌道自由度結合のメカニズムの解明に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、「バーテックス補正効果」を系統的に考慮することのできる新しい理論手法である「汎関数くりこみ群法」を発展させ、種々の未解明問題に「汎関数くりこみ群法」を適用した。これにより、「バーテックス補正」を通して、スピン・電荷・軌道自由度がどのように結合するのかを明らかすることに成功した。これまで難問とされてきた強相関電子系に対し、信頼性のある解析が可能な新たな理論手法のひとつとして「汎関数くりこみ群法」を確立することができた点で非常に有益である。
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