研究課題/領域番号 |
16K05446
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
北尾 真司 京都大学, 複合原子力科学研究所, 准教授 (00314295)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 鉄系超伝導 / メスバウアー分光 / 小角散乱 / 微細組織 / 磁気秩序 / 核共鳴小角散乱 / 鉄系超伝導体 / 磁気的微細組織 / メスバウアー効果 / 核共鳴散乱 / 物性実験 / 超伝導材料 / X線 / 磁性 / 低温物性 |
研究成果の概要 |
鉄系超伝導体においては相図の一部の領域において、磁気秩序と超伝導が共存する領域が存在することが知られているが、一般に、超伝導は磁場により消失する性質があるため、その共存状態の描像に興味がもたれていた。本研究では、新たに開発した核共鳴小角散乱の手法と、メスバウアー分光を用いて、その描像の解明を行った。本研究により、共存状態において、数~数十ナノメートルのサイズの領域において、特徴的なサイズの微細構造が観測されなかった。このことから、ミクロな相分離が生じているとしても、ある特定のサイズの相分離が生じているわけではなく、複雑なサイズの共存状態が実現していることを示唆する結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新たに開発した核共鳴小角散乱の手法を用いて、一部の鉄系超伝導体の相図の一部の領域において生じている磁気秩序と超伝導の共存状態について、その描像を明らかにすることができた。これにより鉄系超伝導体のメカニズムの解明に向けた研究が進展がすると期待できる。また、核共鳴小角散乱は磁気状態の微細組織の研究に応用できることが実証され、これまでに研究が難しかった磁気状態の微細組織のさまざま研究への波及した展開が期待できる。
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