研究課題/領域番号 |
16K05479
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数理物理・物性基礎
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
安田 千寿 琉球大学, 理学部, 准教授 (20398564)
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研究分担者 |
秋山 聡 和歌山工業高等専門学校, 総合教育科, 教授 (10256662)
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研究協力者 |
宮良 翔太
平良 翔吾
清水 元貴
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ランダム量子スピン系 / スピンパイエルス / 格子の自由度 / フォノン / 反強磁性長距離秩序 / 量子モンテカルロ法 / 不純物 / 多スピン交換相互作用 / 多スピン交換模型 / 物性理論 / 計算物理 / 磁性 |
研究成果の概要 |
低温で非磁性なスピンパイエルス物質に不純物をドープすると反強磁性長距離秩序が発現する。本研究課題では、格子の自由度をもつ一次元鎖が弱い鎖間相互作用で結合した二次元スピン1/2反強磁性ハイゼンベルク模型の希釈効果を計算物理学的手法で調べることにより、従来の理論的解析では説明できなかった実験結果の説明を実現した。また、関連する有効模型となる多スピン交換模型の基底状態や低励起状態も解析的手法により調べた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スピンパイエルス物質における不純物誘起反強磁性長距離秩序の問題は、顕著な量子揺らぎの効果を示す磁性とランダムネスが関連した問題であり、十分な理解が得られていない課題の一つである。本研究の成果により、不純物誘起反強磁性長距離秩序をもつスピンパイエルス物質に誘起する磁気モーメントの位置が明確になり、実験と理論の結果の一致を得た。さらに、どのような物質でどこに磁気モーメントが誘起する可能性があるかを予想しており、今後の研究に新たな広がりをもたらすものとなっている。
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