研究課題/領域番号 |
16K05481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数理物理・物性基礎
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
野場 賢一 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 講師 (30316012)
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研究分担者 |
ガーモン サバンナスターリング 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (30733860)
田中 智 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80236588)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | フロケハミルトニアン / 複素固有値問題 / 複素固有値 / 量子干渉効果 / 非マルコフ過程 / 物性基礎論 |
研究成果の概要 |
原子と輻射場が結合した系における動的カシミール効果の光子生成ダイナミクスを明らかにするために、離散的エネルギーをもつ状態と連続的エネルギーをもつ状態が結合した系を周期外場で駆動した場合を考え、複素固有値問題の立場から理論解析を行った。その結果、周期外場で駆動した量子系の動力学を与えるフロケハミルトニアンの固有値が、実数から複素数への変化など、多様な変化を示すことを明らかにした。これによりこの系の緩和減衰過程は、外場を調整することで、指数関数型減衰・べき減衰・非減衰の間で様々に変化することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、複素固有値問題による理論的解析手法を、フロケハミルトニアンを導入することによって、周期外場駆動量子系に拡張した。その結果、周期外場で駆動された離散的エネルギーをもつ量子状態と連続的エネルギーをもつ量子状態が結合した系について、全体を一つの量子系として扱い、その固有値問題を解析することに成功した。これにより、現象論的仮定を導入することなく、微視的な立場から系のダイナミクスを理論解析することが可能となった。
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