研究課題/領域番号 |
16K05525
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
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研究機関 | 鈴鹿工業高等専門学校 |
研究代表者 |
丹波 之宏 鈴鹿工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (50436911)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | GUV / ポア形成 / 張力 / 脂質膜 / 巨大リポソーム(GUV) / 相分離 / 生体膜 / 単一GUV法 |
研究成果の概要 |
秩序液体相(lo相)と液晶相(ld相)の2つの相が混在する巨大な脂質膜ベシクル(GUV)に膜を引っ張る張力を印加し誘起された孔(ポア)について、その安定性を形成位置も含め検討した。lo相とld相が混在するGUVに張力を加えた場合、その安定性はld相のみで形成されたGUVと非常に良く似ており、ld相とlo相が混在する脂質膜ではld相においてポアが形成されることが示唆された。また、エピガロカテキンガレートがld相のGUVに誘起するポアの形成メカニズムについても検討した。ポアの形成確率は脂質膜にかかる張力に依存し、印加した張力が小さいと高くなり、張力が大きいと低くなるとの結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ある種の抗菌性ペプチドなど外来物質は細菌の細胞膜に結合し、その膜に孔(ポア)を空ける。これは最近注目されている自然免疫の一つであるが、この様な外来物質がどの様なメカニズムで生体膜のバリア機能を破壊し膜中にポアを形成するのか、またどの様な構造のポアを誘起するのかについては不明な点が多い。本研究では実際の生体膜を模した物性の異なる相が混在する脂質膜におけるポア形成に着目し、その形成位置や安定性を検討した。また、フラボノイドの一種、茶カテキン・エピガロカテキンガレート(EGCg)が、この様な脂質膜に形成するポアについてその形成メカニズムを検討した。
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