研究課題/領域番号 |
16K05534
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
綱川 秀夫 東京工業大学, 理学院, 教授 (40163852)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 火星 / 磁気異常 / 地殻 / 進化 / 岩石型惑星 / 岩石磁気 / 月惑星探査 / 火星磁気異常 / 火星地形 / 火星地殻 / SVM法 / 磁化構造 / 磁鉄鉱 |
研究成果の概要 |
本研究では、NASA火星探査機 Mars Global Surveyorによる火星磁場観測データを解析し、火星表面における磁気異常図を作成した。従来の400㎞高度磁気異常図では見られなかった短波長磁気異常が見られ、プレートテクトニクスを示唆した大規模な磁気異常帯は観測高度による見かけのものと考えられる。さらに、火星地殻の表面磁場強度と地殻標高に相関が見られ、強い磁気異常は低標高地域ではほとんど見られず、高標高地域に存在する。このことは、従来の火星地殻磁化構造モデルでは説明できず、新たなモデルの検討を要する。また、磁気異常パターンを他の岩石型惑星・衛星と比較し、共通点と相違点を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主な学術的意義は2つある。一つ目は、火星の強い磁気異常を産み出す磁化ソースが、従来の研究とは逆に火星地殻浅部(深さ10㎞程度以下)と推定できることである。二つ目は、月観測で開発された磁気異常解析法を、火星だけでなく、水星・地球についても適用し、従来よりも高い空間分解能の磁気異常図を得て、地形・地質との比較を容易にしたことである。また、社会的意義とも考えられることとして、日本の火星探査将来計画(MMX)において、火星地殻形成・進化と火星衛星形成との科学ミッションを検討する上で、磁化物質という新たな観点を与えうる。
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