研究課題/領域番号 |
16K05549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中村 知裕 北海道大学, 低温科学研究所, 講師 (60400008)
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研究協力者 |
大木 淳史
下田 力
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 海洋物理 / 海洋科学 / 自然現象観測 / 乱流混合 / 内部波 / 流体 |
研究成果の概要 |
海洋学における最も基本となる混合を引き起こす、海洋内部の3次元微細構造(水平スケール<O(1km))は、これまで観測方法がなく実態が不明であった。本研究では、代表者が考案・構築した「3次元微細流動構造 観測システム」を用いて、全球の海洋循環と物質循環ひいては生態系に多大な影響を与えている「内部波の大規模砕波」から乱流に至る遷移過程の3次元構造を津軽海峡、アリューシャン列島域、親潮域等で観測することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、最も基本的な海洋現象の一つでありながら、長い間手つかずであった3次元微細構造の実態解明に向けた取組みである。微細構造は海洋中に遍く存在し、海洋運動の空間スケールの範囲のうち1/3強を占める。この海洋物理に残る広大なブラックボックスの実態解明は、それ自体、海洋物理学への大きな貢献と言えよう。微細構造の実態解明は、海水混合の理解と正確な評価・パラメタ化を介し、海洋の循環・物質循環・生態系そして長期変動の理解と将来予測の向上へ繋がる。
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