研究課題
基盤研究(C)
2016年7月に木星に到達したNASAの木星極軌道探査機Junoによる長期間の木星電波観測データ解析と、世界最高レベルの感度を持つ低周波電波望遠鏡LWAを使った木星電波観測により、Voyagerで発見された孤立したアーク構造のRiddle Arcが、衛星イオを貫くイオ・フラックス・チューブ(IFT)の近傍からの電波放射であることが明らかとなった。また、このRiddle Arcは、緯度が北に高くなるほど明瞭に観測されることも明らかとなり、木星電波放射機構を解明する上で重要となる3次元的な木星電波放射ビーム構造の重要な情報を得ることができた。
1955年に発見された木星からの短波帯の自然電波放射である木星デカメートル波は、地球上でも観測可能なほど強力な電波放射である。この放射機構を解明するためには、その3次元的なビーム構造を調べることが重要な鍵となると考えられている。本研究では木星探査機Junoと地上の低周波電波望遠鏡LWAの木星電波観測データを総合的に解析することにより、Riddle Arcと呼ばれる特徴的な電波放射の3次元的な木星電波放射ビーム構造を明らかにすることができた。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 5件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (22件) (うち国際学会 10件)
Planetary Radio Emissions VIII, edited by G. Fischer, G. Mann, M. Panchenko, and P. Zarka, Austrian Academy of Sciences Press, Vienna
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120005822761