研究課題/領域番号 |
16K05573
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
伊藤 慎 千葉大学, 大学院理学研究院, 教授 (10201930)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 礫質重力流堆積物 / 堆積相モデル / タービダイト / 粗粒セディメントウェーブ / ベッドフォーム / 海底谷 / 海底チャネル / 3次元デューン / 深海底 / 礫質タービダイト / バックセット層理 / 堆積相 / 礫質セディメントウェーブ堆積物 / 重力流 / 海底扇状地チャネル / 再堆積性礫岩 / 礫質ベッドフォーム / トラクションカーペット |
研究成果の概要 |
本研究は,陸棚以深で形成された礫質ならびに砂礫質堆積物の形成過程を,粗粒ベッドフォームの移動と累重に基づいた新たな視点からの解明を目指したものである。主に大規模な露頭断面を活用した地層観察に基づいて,特に海底谷や海底チャネルで形成された礫岩ならびに礫質砂岩の堆積形態と構成堆積相の時空的配列パターンを特徴化し,従来の粗粒重力流堆積相モデルの再構築を行った。その結果,従来重力流の減衰あるいは変換にともなって形成されると解釈されていた主要な堆積相が,下流進行型の礫質ベッドフォームの構成要素として発達することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
陸棚以深の深海底における砕屑粒子の移動と堆積に関しては,実測が難しいことや実測例が限られていることから,地層に記録された情報に基づいた粗粒砕屑粒子の堆積作用のモデル化が行われている。特に,礫岩や礫質砂岩などの形成に関しては,異なったタイプの堆積相の形成が,主に重力流の減衰や変換に基づいてモデル化されている。本研究は,異なったタイプの堆積相が個別にそれぞれ異なった水理条件で形成されるのではなく,礫質ベッドフォームの構成要素としてまとまって形成され可能性を明らかにした。この成果は,地球表層部における物質移動を詳しく理解する上で,新たなプロセスの可能性を提供するものである。
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