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非晶質ガウジ層の形成過程における断層潤滑のメカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K05575
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 地質学
研究機関京都大学

研究代表者

堤 昭人  京都大学, 理学研究科, 助教 (90324607)

研究分担者 三宅 亮  京都大学, 理学研究科, 准教授 (10324609)
研究協力者 並木 由香  
飯田 大貴  
尾上 裕子  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード岩石摩擦 / 石英岩 / 高速摩擦 / 速度弱化 / 水晶 / 高速弱化 / ゲル潤滑 / 断層潤滑 / チャート / すべり弱化 / 断層 / 摩擦 / 断層ガウジ / 非晶質シリカ
研究成果の概要

人工水晶を用いた摩擦実験によって、室内条件(相対湿度 22-74%)ではすべり速度v ≧ 0.1 mm/sの条件で定常摩擦の弱化(速度弱化)が始まるのに対し、乾燥雰囲気条件(相対湿度 <3%)では,より低速の v ≧ 0.01 mm/sの条件で速度弱化が始まることが分かった.これまで報告されていた、室内湿度条件下の高速摩擦実験において石英質岩石に特徴的に見られる摩擦強度の弱化現象は,ガウジ粒子表面における水分吸着の影響を見ている可能性がある.一方,乾燥条件において、より低速の条件で起こる摩擦強度弱化の原因は,水分吸着の影響では説明できない.今後の詳細な検討が必要である.

研究成果の学術的意義や社会的意義

断層の地震時すべり挙動を理解するためには,断層がすべる際に、摩擦抵抗がどのように変化するのかを、様々な断層構成物質について明らかにする必要がある.近年,珪質な岩石の摩擦実験において,10 mm/s 程度の比較的ゆっくりとしたすべり速度条件で、摩擦係数が大きく減少する現象が見出され、そのメカニズムが国内外で議論されている。本研究では、人工水晶を用いた実験によって、断層物質表面の水分吸着の状態が摩擦の性質に大きく影響していることを明らかにした。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2018 2017 2016

すべて 学会発表 (7件)

  • [学会発表] プレート境界断層の摩擦速度依存性への影響因子:コスタリカ沈み込み帯の例2018

    • 著者名/発表者名
      堤 昭人・並木由香・比嘉咲希
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2018年大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 低-高速度域条件下における速度状態依存摩擦構成則のパラメターのすべり速度依存性2018

    • 著者名/発表者名
      中野龍二・堤 昭人
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2018年大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] プレート沈み込み帯に持ち込まれる生物起源堆積物の摩擦強化に関連した剪断の局所化2017

    • 著者名/発表者名
      並木由香・堤 昭人
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2017年大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 高速条件下におけるRSF則パラメターのすべり速度・温度に対する依存性2017

    • 著者名/発表者名
      中野龍二・堤 昭人
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2017年大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 中速すべりにおける石英質岩のすべり弱化過程で模擬断層表面に形成されるせん断組織2017

    • 著者名/発表者名
      飯田大貴
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2017年大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] すべり弱化過程の石英質岩の断層表面における非対称構造の形成と弱化に伴う形状変化2016

    • 著者名/発表者名
      飯田大貴・堤 昭人
    • 学会等名
      日本地質学会第123年学術大会
    • 発表場所
      日本大学(東京・世田谷区)
    • 年月日
      2016-09-11
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] 海洋プレート上で採取された生物起源堆積物の剪断組織の発達過程2016

    • 著者名/発表者名
      並木由香・堤 昭人
    • 学会等名
      日本地質学会第123年学術大会
    • 発表場所
      日本大学(東京・世田谷区)
    • 年月日
      2016-09-11
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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