研究課題/領域番号 |
16K05598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
重田 康成 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, グループ長 (30270408)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 化石 / 絶滅 / 回復 / 生物多様性 / 三畳紀 / 層位・古生物学 / 環境変動 |
研究成果の概要 |
ロシア・プリモーリエ州南部地域における詳細な下部三畳系の地質調査の結果、1)古生代末の絶滅事件を生き延びた巻貝類のベレロフォン類がスミシアン中期に完全に姿を消す、2)スミシアン/スパシアン期境界でアンモナイト群集が大きく変化する、3)スパシアン前期になるとウミユリ類や大型の二枚貝類が浅海域で大繁栄する、などがわかった。これらのことは、パンサラッサ海西岸の中緯度地域におけるスミシアン/スパシアン期境界イベントや生物多様性の回復を理解する上で重要なヒントを与えてくれるものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古生代最末期に起きた大量絶滅事件とその後の回復過程は、地球環境と生物の相互関係を理解する上で格好の研究材料である。これまで、当時の低緯度地域や高緯度地域における海洋環境や生物相については詳細に研究が行われてきたが、中緯度地域については研究の空白域となっていた。本研究では、ロシア極東地域の三畳紀前期の海洋生物相の解析により、中緯度地域における絶滅事件後の生物相の特性を明らかにし、生物多様性の回復の理解のための新たなデータを提供することができた。
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