研究課題/領域番号 |
16K05601
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
菅原 透 秋田大学, 理工学研究科, 准教授 (40420492)
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研究協力者 |
大平 俊明
清水 千沙希
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | カンラン石 / 玄武岩質マグマ / 秋田駒ケ岳 / 元素分配 / マグマ / ソレアイト玄武岩 / 斜長石 / 含水量 / ソレアイト / 玄武岩 / 熱力学 |
研究成果の概要 |
カンラン石-メルト間のCaO分配に基づく含水量計の信頼性の評価と沈み込み帯マグマへの適用を行なった.相平衡実験で析出した微小なカンラン石結晶をLA-ICP-MSとEPMAの両方で分析をして比較した.マトッリクスガラスのCaO量が8wt%以下であればEPMA分析における二次蛍光効果の寄与は0.1wt%以下であり,EPMAによる分析値をそのままCaO分配の考察に採用できることがわかった.文献データに基づいてカンラン石-メルト間のCaO分配に基づく含水量計を構築し,岩手火山と秋田駒ケ岳火山のソレアイト玄武岩質マグマに適用して,それぞれの生成環境を考察した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マグマに対する水の溶解度は圧力が低下するほど減少するため,噴火したマグマの含水量を知ることができれば噴火直前のマグマ溜まりの深さを予測することができ,活火山の状態を知ることに役立つ.本研究は玄武岩に斑晶鉱物として含まれるカンラン石のCaO量を用いてマグマの含水量を予測する方法を提案した.また,このモデルを東北地方における玄武岩主体の代表的な火山である秋田駒ケ岳火山と岩手火山に適用した.秋田駒ケ岳のマグマ溜まりは岩手と比較して相対的に深度が浅く,温度が低温でやや還元的な環境であると考えられる.
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