研究課題
基盤研究(C)
試料温度制御下で鉱物(炭酸塩鉱物、含水ケイ酸塩鉱物など)のカソードルミネッセンス(CL)を測定し、得られたスペクトルデータを波形分離解析して発光中心を特定するとともに、各発光成分に及ぼす試料温度効果を定量評価した。従来から報告のある温度消光効果の他に、昇温に対するCLの増感効果を示すものや異なる発光中心間のエネルギー伝達などの現象を見出し、それらの発光メカニズムをMott-SeitzやBarnett-Bailiffモデルを基に考察した。
物質に電子線を照射した際に発現するルミネッセンス(CL)を温度変化させ測定し、各種鉱物に内在する発光要因(発光中心)と発光メカニズムを明らかにしてきた。従来からこの分野の探究はほとんどなく、CLを用いた鉱物の結晶化学的研究に新たな方法を提示でき、鉱物のCLを指標とする地質温度計、地質圧力計および地質線量計への応用が期待できる。これにより、新たな資源探査や放射線被ばく線量の推定などへの実用も可能かもしれない。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 4件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (22件) (うち国際学会 15件)
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