研究課題/領域番号 |
16K05694
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三浦 智也 京都大学, 工学研究科, 准教授 (10378804)
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研究協力者 |
船越 雄太
中室 貴幸
趙 強
宮川 翔
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 有機合成化学 / 有機金属化学 / トリアゾール / カルベン錯体 / ロジウム / ニッケル / 不斉合成 |
研究成果の概要 |
トリアゾールは、末端アルキンとアジドとの1,3-双極子付加環化反応により簡便に合成することができる。我々は、トリアゾールをα-イミノカルベン種の前駆体として利用できること見出し、アルキンとの環化反応を2009年に報告した。この報告は、トリアゾールの反応剤としての有用性を合成化学分野に提示し、その後、著しい数の追随研究を誘起することになった。今回、我々は、トリアゾールをα-イミノカルベン種の前駆体とする反応が、末端アルキンを出発原料としてトリアゾールを単離することなくワンポットで行うことができることを見出し、いくつかの新反応を報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
出発物質として用いる有機化合物が入手容易であることは、有用な反応に不可欠な要件である。しかし有機合成反応の開発研究においては、反応形式の斬新さのみを追求するあまりに、これらの要件が必ずしも満たされないことが多い。本研究では、入手容易な末端アルキンを出発物質として用いて、一つのフラスコに順次あるいは同時に複数の反応基質、反応剤、触媒を作用させ、α-イミノロジウムカルベン種を鍵中間体として利用するワンポット多官能基反応の開発を行った。これらの反応は、一回の後処理と単離精製の操作で目的物を得ることができるため、溶媒、時間、エネルギーなどの大幅な節約につながる環境調和を志向した手法である。
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