研究課題/領域番号 |
16K05696
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
根平 達夫 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (60321692)
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研究協力者 |
石田 敦彦
渡辺 正行
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 円二色性 / 蛍光 / 絶対配置 / タンパク質 / 立体構造 |
研究成果の概要 |
独自開発した装置の実用化を目指し、蛍光検出円二色性(FDCD)理論の再定義と観測メカニズムの解明を追求した。いくつかの有機小分子のFDCDが、透過光CDとは異なる曲線を示した。FDCDでは蛍光検出の際に複数の消光経路がそれぞれCDを与えて混成すると仮定し、理論計算による模索を続けている。タンパク質の蛍光検出CDでは、蛍光無輻射エネルギー伝播を経由する検出経路を仮定し、キラル蛍光ドナーとアキラルアクセプターを合成したが、低収率のためモデルの見直しを迫られている。これらの過程で、いくつかの新規天然有機化合物についてCDスペクトルの理論計算および全合成により絶対配置を決定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分子の立体構造の決定は一般に高コストかつ長時間を要する場合もある。本研究は、分子の立体構造決定の迅速かつ高感度な新しい選択肢を提供しようとするものである。独自開発した装置を手に、研究開始時の目標は測定理論の再構築であったが、研究期間内には実験と理論計算による理論の再構築には至らず、観測メカニズムの解明を狙ったモデル合成は低収率のため再検討を余儀なくされた。なお、研究の過程で培った手技と経験を応用して、他の研究グループとの共同研究としていくつかの新規天然有機化合物の構造決定に貢献した。
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