研究課題/領域番号 |
16K05697
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
村藤 俊宏 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (40253140)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | アズレン / 曲面分子 / 典型元素 / ボリン酸 / 光機能性 / 曲面 |
研究成果の概要 |
複数個のアズレンユニットからなる曲面分子の構築法の開拓と、有用な前駆体を含め合成した分子の電子構造を明らかにすることを目的として、研究を行った。まず、安定なジアズレニルボリン酸の合成と変換反応を確立し、アズレニル基上で官能基変換が可能であることを明らかにした。これにより、このボリン酸が有用なビルディングブロックに成りうることを分かった。また、曲面分子の合成に必要な2-ヨードアズレン類の簡便合成法を確立した。この反応は、目的分子の合成ならびにそのπ電子系を拡張する際の重要な方法論として有用であるだけでなく、2-置換アズレン類を簡便に合成するための方法論としても利用できる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、アズレンに機能発現の鍵となる種々の典型元素を共役させ、各元素の特性を活かしてその特異なπ分極を自在に変えることで、新しい化学性・物理性と機能性を狙っている。「典型元素」と「非ベンゼノイド」という広範囲にわたってこれまで個別に発展を遂げて来た各系の特色を際立たせた「新たな複合電子系」が創出される可能性を持ち、新規な機能性物質の創製に寄与すると期待される。構成単位を求めながら電子系を創出する見知からすれば、国内外を問わず、稀で独創的研究である。
|