研究課題/領域番号 |
16K05701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
岡内 辰夫 九州工業大学, 大学院工学研究院, 准教授 (60274552)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 有機鉄錯体 / リン配位子 / ジエン鉄錯体 / ジアシル鉄錯体 / 超音波照射 / パラキノン / ヒドロキノン / 超音波 / 有機金属化合物 / 有機化学 / 有機鉄化合物 |
研究成果の概要 |
ジエン―鉄錯体は比較的安定で毒性の少ない化合物で知られ、その主な用途としてジエン部位の保護やジエン隣接炭素上での立体制御などがある。一方でジエン部位を直接反応に用いた報告例は極めて少ない。 本研究では1位に置換基を有する環状のジエン鉄錯体に対し、リン配位子存在下、塩基を作用させることでジアシル鉄錯体の合成に付いての研究を行った。特に、X線結晶構造解析による構造決定が行えるジアシル鉄錯体の合成を行った。 その目的のために,4位にフェニル基を有するジアシル―鉄錯体の合成を試みた。その合成の過程で,超音波を当てながら反応させたとき50℃でも鉄錯体化が進行することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鉄は毒性が少なくしかも安価であるため,それを触媒として利用するための研究が盛んに行われている。 鉄の触媒としての働きを十分に理解するためには,鉄錯体の性質を知ることはとても重要である。そのため,今回の研究によって,1位に官能基を有するジエン鉄錯体に対して,リン配位子存在下塩基を作用させると,ジアシル鉄錯体が得られると言う新規の知見を得ることができたことは,錯体の理解の為に,学術的な意義が大きい。 また,その研究の過程で見出した超音波照射下でのジエン鉄錯体合成法の発見は錯体合成のコストを下げるための意義が大きい。
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