研究課題/領域番号 |
16K05707
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
渡辺 信子 神奈川大学, 理学部, 助教 (40291744)
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研究分担者 |
松本 正勝 神奈川大学, 付置研究所, 名誉教授 (10260986)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 光有機化学 / ジオキセタン / 固体化学 / 有機光化学 / 固体発光 / 固相発光 / 化学発光 |
研究成果の概要 |
ヒドロキシアリール置換ジオキセタンは、有機溶媒中、塩基処理によって電荷移動誘発分解(CTID)が進行し効率よく発光する。本研究では、このCTID型ジオキセタンの固体状態での高効率化学発光を実現するため、分子間水素結合能を有する化合物として有機超塩基を考えた。その基礎検討として、有機溶媒中、有機超塩基がCTID型ジオキセタンのトリガー試薬として充分に機能すること、そして分子間水素結合が特異な発光をもたらすことを見出した。また、固体での高い蛍光性を有するp-フェニレン骨格を導入したジオキセタンが水系媒体中で極めて高い効率で発光することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
3-ヒドロキシフェニル置換ジオキセタンに代表されるCTID型ジオキセタンは、蛍光性化合物からの発光と異なり光源を必要とせず、また感度も高く、医療衛生分野での生体内微量物質の検出に使用されているほか、分子イメージングへの応用も行なわれている。さらにポリマーへジオキセタンを導入し、ポリマーの機械的な応答をジオキセタンの分解発光で検出する検討も行なわれている。この様な背景のもと、固体状態でジオキセタンの発光効率の良いCTID型発光系を組み上げることはジオキセタンの応用に大きく貢献すると期待できる。
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