研究課題/領域番号 |
16K05729
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 神奈川大学 (2018) 大阪市立大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
廣津 昌和 神奈川大学, 理学部, 教授 (30312903)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | チオラート / 鉄錯体 / メタラサイクル / チオフェン誘導体 / 光反応 / 一酸化炭素放出 / ヒドリド錯体 / 水素分子活性化 / 水素化 / イソシアニド錯体 / 触媒 |
研究成果の概要 |
N,C,S-三座配位子とリン配位子をもつチオラート鉄(III)カルボニル錯体を合成し、可視~近赤外光の照射による一酸化炭素放出挙動を明らかにした。また、適度な置換活性度を有するチオエーテル側鎖を導入し、S,N,C,S-四座配位子をもつ鉄錯体を合成することで、チオエーテル側鎖とCOの可逆な置換反応を見出した。ジホスフィン配位子で架橋した二核鉄チオラート錯体では、水素分子の活性化によるヒドリド錯体の生成を確認した。また、キノリル基をもつチオフェン誘導体を用いて、メタラサイクルで安定化した鉄カルボニル錯体を合成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球上に豊富に存在し、環境適合性の高い鉄を利用した機能性物質の開発は、持続可能な社会を築くうえで有用である。自然界の酸化還元酵素では鉄-硫黄骨格が重要な役割を果たしているが、その仕組みを人工触媒に組み込むことは非常に難しい。本研究では、メタラサイクルで安定化したチオラート鉄錯体を多く開発しており、酵素に見られる鉄-硫黄骨格の特徴を生かした触媒開発への展開が期待できる。
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