研究課題/領域番号 |
16K05748
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
沓水 祥一 岐阜大学, 工学部, 教授 (80214964)
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研究分担者 |
三輪 洋平 岐阜大学, 工学部, 准教授 (10635692)
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研究協力者 |
宇田川 太郎
齋藤 一弥
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 液晶 / 超分子化学 / 自己組織化 / ナノ材料 / 複合材料・物性 / 双連続キュービック構造 / 分子デザイン / メゾスコピック系 |
研究成果の概要 |
本研究では、「どのような形・骨格の分子がキュービック(Cub)液晶を与えるか」という問いに対して、系統的なライブラリー構築により、以下の分子デザイン指針と機能化を得た。(1)出発系列を含め分子コアサイズの異なる計9つの化合物系列を開発し、コアの対称性及びコアの分子全体に占める重量分率f_coreから、Cub相形成及び発現温度領域の制御指針を示した。(2)シロキサン鎖の鎖末端への付与において、シロキサン鎖、アルキルスペーサー、そして分子コアの3つの部分のバランスによる、Cub相形成の制御指針を示した。(3)機能化の観点では、紫外光に対する応答に優れ、かつ安定性にも極めて優れた系の構築に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
双連続キュービック液晶と呼ばれる化学物質では、生命体のように外部からの刺激(電気、光、変形など)に対する高い応答性と、内部の三次元方向に複雑にひろがった、らせん状ネットワーク構造の自律的な安定性とが巧みに両立している。本研究成果により、その不思議な液晶の仕組みの理解が深まり、その物質を自由自在に作るための方法が明らかになる。現状では工業的材料に直ちに利用はできるわけではないが、近未来の有用材料開発のための基盤知識を提供する。
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