研究課題/領域番号 |
16K05769
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
芝原 文利 岐阜大学, 工学部, 准教授 (60362175)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 含窒素複素環カルベン / 遷移金属触媒 / 配位子 / カルベン / 複素環 / 有機化学 |
研究成果の概要 |
イミダゾ[1,5-a]ピリジンから導かれるカルベンは、他の一般的なNHCとは異なる電子的性質を示すことが予想されたため、実際それら化合物を合成し、物性評価を展開した。合成はわれわれが以前開発した手法が適用でき、様々な誘導体を合成した後にNHC型カルベンに誘導した。得られたカルベンのロジウムカルボニル錯体の各種スペクトルならびに分子軌道計算から見積もられたドナーアクセプター性軌道のエネルギー準位の変化から、これらカルベンは実際に他のNHCとは異なる高いアクセプター性を持つことが明らかになった。得られた結果をもとに、触媒反応を展開したところ、特定の反応で高い触媒活性を示す錯体が導くことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで含窒素複素環カルベンは、アクセプター性はほとんど無いとされていて、実際にそれの性質を利用した錯体触媒開発が進められてきた。しかし、アクセプター性を持つ同様の化学種の提供は、新しい触媒活性を持つ化学種を創出することにつながり、新しい触媒反応を展開することが可能になる。今回われわれは、実際にそのような性質を持つ含窒素カルベンの創出に成功し、それらが確かに、これまで使われてきた含窒素複素環カルベン配位子を持つ金属錯体とは異なる反応性を示すことを証明したため、今後、その性質を利用した新たな触媒反応開発の展開が見込まれる。
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