研究課題/領域番号 |
16K05772
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 放送大学 (2018) 三重大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
清水 真 放送大学, 三重学習センター, 特任教授 (30162712)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 極性転換反応 / α-イミノエステル / α-イミノチオエステル / α-ヒドラゾノエステル / α- N,N-ジアルキルアミノアミド / N,N,C-トリアルキル化反応 / タンデム求核付加反応 / イミニウム塩 / N-トリメチルシリル-α-イミノエステル / 不斉プロトン化 / N,N-ジアルキル化 / グリシンタイプ1トランスポーター / N-シリルα-イミノエステル / ビニロガスアルドール反応 / ビニロガスMannich反応 / 三環式ピラノインドール誘導体 / N-アルキル化 / α-アシロキシイミノエステル / 3成分カップリング反応 / N,N-ジアルキル化反応 / リン酸エステル誘導体 / HWE反応 / 有機化学 / 反応 / 有機合成化学 / 付加反応 |
研究成果の概要 |
イミンの潜在能力をフルに活用し、α位に電子求引基を有するイミン誘導体の極性転換共役付加反応を含む異常付加を探索した。また、オキシムあるいはヒドラゾン誘導体の窒素原子上での置換反応を基盤としたタンデム反応等の各種多段階反応の探索と、グリシンタイプ1トランスポーターの効率的合成へ展開した。すなわち、α位に電子求引基を有するオキシムおよびヒドラゾン誘導体に対し、窒素原子上でのSN2型の求核置換反応を活用して窒素原子に二つの異なる置換基を導入し、イミニウム塩に変換した後に第三の求核剤と反応させ、一挙に三種類の置換基の導入が可能であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は共役イミンへの極性転換反応であるN-アルキル化反応を基盤とし、それに引き続くタンデム求電子付加およびイミニウム塩への酸化を経るタンデム求核付加反応は、いずれも新規かつ高効率的反応集積化の手法であり、発展性も十分に兼ね備えている。これらの反応の有する四級α-アミノ酸誘導体合成の高いポテンシャルと、各種生理活性化合物を始めとするファインケミカルズ合成への応用性を考慮すると、本研究は効率的含窒素分子構築の分野の推進に大いに貢献できた。また、今まで曖昧な点が多く、論文等で殆ど記載されていなかったイミノ基のE,Z-立体化学と反応性との関係を明らかにすることができたことも、学術的に有意義である。
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