研究課題/領域番号 |
16K05780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
白川 誠司 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 准教授 (60459865)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 有機分子触媒 / 不斉合成 / 触媒設計 / 水素結合 / 硫黄触媒 / オニウム塩 / スルホニウム塩 / グリーンケミストリー / 相間移動触媒 / 水素結合供与型触媒 |
研究成果の概要 |
有機オニウム塩として知られるアルキルアンモニウム、ホスホニウム、およびスルホニウム塩の中で、第四級アンモニウムおよびホスホニウム塩は、相間移動触媒として機能することが広く知られている。一方で第三級スルホニウム塩の触媒能に関する研究は極めて限られていた。本研究では、トリアルキルスルホニウム塩が有する特性を生かすことで、スルホニウム塩が水素結合供与型触媒として機能することを実証した。さらに、精密有機合成を志向したキラルトリアルキルスルホニウム塩触媒の開発にも取り組んだ。独自にデザインしたキラルスルホニウム塩が、有効な不斉相間移動触媒として機能することを初めて明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで未開拓であった、第三級スルホニウム塩の触媒としての機能を引き出すことに成功し、有機硫黄化学の新たな可能性を示した。本研究は、地球上に豊富に存在する硫黄元素の特性を引き出した研究であり、元素戦略の観点から重要な研究である。また、環境に調和した新たな精密有機合成手法を確立しており、有用化合物のグリーンケミストリーに根ざした実用的合成へ繋がると期待される。
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