研究課題/領域番号 |
16K05784
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
大洞 康嗣 関西大学, 化学生命工学部, 教授 (50312418)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 触媒・化学プロセス / ニオブ触媒 / 選択的合成 / 環境調和型合成 / 代替金属触媒 / ニオブ錯体 |
研究成果の概要 |
本研究では合成触媒として高い反応性ならびに構造安定性を有するニオブ触媒の調製法としたこれらを用いた有機変換反応プロセスの効率的手法を開発した。具体的には、単純アルキンと有機ニトリル化合物からの環化付加反応によって、ピリミジン等含ヘテロ環状化合物の一段合成による触媒有機合成反応を達成した。また、低原子価ニオブ上にカルベン部位を導入することにより、新規ニオブカルベン錯体を調製し、高活性オレフィンメタセシス反応の触媒として利用することに成功した。本研究において、ニオブ錯体が社会的ニーズの高い高難度かつ実用的な有機変換反応プロセス開発研究において有効な触媒ツールとして利用できることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ニオブ触媒の新規な合成手法の開発を行い、ヘテロ原子を有する化学物質群の合成に関する触媒反応プロセスへの適用を行った。また、得られたニオブ化合物は構造的な安定性を有するため、ニオブカルベン錯体への変換が容易となり、メタセシスへの展開が可能となった。このように、本研究において多くの有機変換反応を行い、ニオブ錯体触媒の反応性ならびに選択性発現に関する新たな知見が得られ、触媒化学において学術的に高い寄与を果たした。本研究において、低原子価ニオブ金属の合成触媒としての有効性ならびに実用性を実証することは、元素戦略ならびに新物質製造プロセス開拓に大きく寄与するものであり意義深い。
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