研究課題/領域番号 |
16K05785
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
浪越 毅 北見工業大学, 工学部, 准教授 (30452072)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | らせん高分子 / 超分子自立膜 / ビニルエーテル / 光環化反応 / ポリフェニルアセチレン / SCAT反応 / 超分子自立幕 |
研究成果の概要 |
光環化反応(SCAT)により得られる超分子自立膜の機能化のため、ポリフェニルアセチレンにビニルエーテル(VE)基を置換したAT体やVEを後重合したAC体、これらの膜のSCATによる超分子(SC体、S体)を調製し、膜の気体透過能を調査した。 AT体からカチオン後重合したAC体では分子間隙の減少により酸素透過量が減少した。AC体から得られたSC体は超分子化よる分子間隙の変化により酸素透過量と選択透過係数が上昇した。一方、AT体のSCATは超分子化とVEの重合を起こす事が明らかとなり、得られたS体はSC体とは異なる透過性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超分子自立膜は過去に例のない独創的な自立膜であり、本課題で使用される超分子自立膜の調製法は画期的なトップダウンによる調整法である。超分子のボトムアップ法では分子間のスタッキングが不十分で超分子膜はできなかったが、本方法のSCATによるトップダウン法でのみ超分子自立膜の調製が可能であった。この方法は、容易にスケールアップ(膜の巨大化)が可能であり“超分子自立膜の実用スケールでの調製と機能化”が行え、超分子分野に大きな進展をもたらすだけでなく、材料として実用面での応用範囲が大きく広がり、医療分野や農業分野等の産業界への高い波及効果が期待され、普遍性が高い。
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