研究課題/領域番号 |
16K05795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 (2017-2018) 京都大学 (2016) |
研究代表者 |
中村 泰之 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 統合型材料開発・情報基盤部門, 主任研究員 (30456826)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ラジカル / ラジカル重合 / 重合停止反応 / 反応機構 / 精密重合 / 溶媒効果 / 選択性 / 停止反応 / 溶媒ケージ効果 / 重合反応機構 / 結合反応 / 不均化反応 / ラジカル反応 / ラジカル重合反応 / 結合 / 不均化 / 高分子合成化学 / リビングラジカル重合 |
研究成果の概要 |
ラジカル停止反応の選択性、すなわちラジカル間での不均化反応または結合反応の選択性において溶媒粘度が重要な要素であることを、ポリマー末端ラジカルおよびそのモデル(小分子)ラジカルの反応実験により明らかにした。さらに用いる溶媒による粘度の操作によって重合停止反応の選択性を変化させることができることを示した。一方、粘度の効果は二つのラジカルの環境により異なることをラジカル反応に開始剤として良く用いられるアゾ化合物を用いて明らかにした。すなわち、ラジカルがペアとして生成する反応では溶媒ケージ内とケージ外に拡散したラジカルではそれぞれ停止反応の選択性が異なることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラジカル重合反応は最も重要な高分子合成反応の一つである。しかしその基本反応である停止反応の機構は十分には明らかにされておらず、これを明らかにすることで合成反応の合理化などが期待される。本研究では停止反応の機構が分子構造や反応条件によりどのように変化するかを明らかにした。とくに粘度が重要な要素であることを示すとともに、これを説明する反応モデルを提案した。これらはラジカル重合やラジカル化学の基礎的な知見として広く応用可能である。
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