研究課題/領域番号 |
16K05796
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長田 裕也 京都大学, 工学研究科, 助教 (60512762)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | らせん高分子 / 不斉合成 / キラル溶媒 / 不斉触媒 / 不斉転写 / 高分子不斉触媒 / ポリ(キノキサリン-2,3-ジイル) / 高分子合成 / 合成化学 / 高分子構造・物性 / 有機化学 / 構造・機能材料 |
研究成果の概要 |
キラル化合物を溶媒として用いて触媒反応を行うことで、光学活性な生成物を得ようとする試みはこれまでに数多く行われてきたが、高いエナンチオ選択性を発現した例は極めて限られている。本研究では、キラル溶媒からアキラル高分子触媒への高効率不斉転写に基づいた不斉触媒反応系の構築を目指した。まずキラル溶媒のみを不斉源として用い、らせん高分子触媒の一方向巻きらせん構造の誘起を達成した。さらに、得られた一方向巻きらせん高分子を触媒として用いることで、種々の不斉触媒反応において、高いエナンチオ選択性を発現させることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において開発した方法は、多段階を必要とする従来の触媒的不斉合成法と比較して、キラル化合物を溶媒として用いるだけで高い純度でキラリティの制御された生成物を得られる点において、極めて革新的な方法である。本成果は、キラリティの制御された医薬品や農薬の工業的合成のほか、キラル液晶を用いたコピー防止印刷やバイオ研究用試薬等の効率的な開発に応用されることが期待されるとともに、安価なキラルバイオマス資源を有効に活用する、新たな指針を示すものとして期待される。
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