研究課題/領域番号 |
16K05800
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
東 信行 同志社大学, 理工学部, 教授 (10156557)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | アミノ酸由来ビニルポリマー / リビングラジカル重合 / 多重温度応答性ブロックポリマー / 表面グラフト重合 / 細胞シート / 刺激応答性ハイドロゲル / インジェクタブルゲル / RAFT重合法 / ATRP重合法 / LCST/UCST / 温度応答性コポリマー / 下限臨界溶液温度 (LCST) / 表面ATRP重合 |
研究成果の概要 |
本研究の主な目的は、天然アミノ酸由来のビニルモノマーの系統的合成と高分子化ならびにそれらビニルポリマーの機能特性とくに外部刺激応答性を検討して、新たなスマート高分子材料を開拓することである。得られた成果の概要は次の通りである。先ず、水中での熱転移温度の異なるポリマーブロックを有するジブロックポリマーを精密合成し、これが昇温過程でミセル形成を伴うユニークな相転移現象を示すことを見出した。次いで、ガラス基板上へ系を移し、熱応答性細胞足場材としての有用性を明らかにした。最後に、このポリマーがヒドロゲルを形成することに着目して、細胞包含型インジェクタブルゲルとしても有用であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天然の構造タンパクの一種であるエラスチンは、熱に応答して極性スイッチング可能な興味深い特性を有している。一方、エラスチンないしはその類似ペプチドを人工合成するためには、多くの労力と時間を要し、しかも大量合成も容易ではない。本研究ではこうした天然タンパクを見習って、アミノ酸由来ビニルモノマーの重合により、簡便に大量に高分子化するという発想のもと、高い安定性と機能性をもつ生体適合型高分子材料を開発するという発想に至った。とくにアミノ酸由来ビニルポリマーの精密合成に基づく高度な構造制御についての知見は、学術的意義が大きく、同時に生体材料としての展開は社会的な波及効果も十分に大きいものがある。
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