研究課題/領域番号 |
16K05801
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
富永 昌英 徳島文理大学, 薬学部, 准教授 (60361507)
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研究協力者 |
片桐 幸輔 甲南大学, 理工学部, 准教授 (90412395)
桝 飛雄真 千葉大学, 大学院工学研究科, 准教授 (80412394)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 環状化合物 / 自己集合 / 球状粒子 / 分子集合体 / 動的挙動 / 相転移 / 発光特性 / 溶媒効果 / 結晶構造 / 球状ナノ粒子 / キラリティー / 中空球状ナノ粒子 / 官能基導入 / 自己組織化 / ナノ材料 / 超分子化学 |
研究成果の概要 |
アダマンタン部位と多様な芳香族部位、官能基・置換基を有するサイズや形状の異なる環状分子ライブラリーを構築した。これらの環状化合物群は、弱い分子間相互作用を駆動力として、中空球状微粒子へと自己集合した。微粒子のサイズや安定性、内部構造は環状分子の骨格や置換基、使用した溶媒の種類に依存することが示された。また、溶媒や温度、ゲスト分子添加などの外部刺激により、粒子のサイズや形態が変化する動的挙動を示し、分子集合体から単結晶へと相転移することを明らかにした。さらに、微粒子のサイズや内部構造、分子集合体の形態、各種官能基によって、発光挙動などの各種特性が異なることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
独自の分子設計指針による多彩な形状・サイズ・機能性官能基を有する環状分子群の合成と、これを基盤とした中空球状微粒子ライブラリーの構築および機能創出に取り組んでいる研究は限られている。このようなナノからミクロンサイズの中空球状微粒子を基盤とする技術は、製薬や食品などのバイオサイエンスの分野から触媒、塗料、電池などのマテリアルサイエンスの分野まで幅広く活用できる可能性がある。得られた成果は自己組織化化学や超分子化学などのナノサイエンスの分野、特にベシクルやナノ微粒子の研究領域に有用な知見と有意な波及効果をもたらすと思われる。
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