研究課題/領域番号 |
16K05815
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
笠松 良崇 大阪大学, 理学研究科, 講師 (70435593)
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研究協力者 |
近藤 成美
大内 昂輝
渡邉 瑛介
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ラザホージウム(Rf) / 抽出 / 硝酸 / 塩酸 / ラザホージウム / Aliquat 336 / 超重元素 / 超アクチノイド / 硫酸 / 溶媒・固相抽出 |
研究成果の概要 |
104番元素ラザホージウム(Rf)の臭化水素酸系、硫酸系および硝酸系での固液抽出実験を行うことを目指し、同族元素(Zr, Hf)及び擬同族元素(Th)を用いた基礎実験を行った。結果として、硝酸系にてRfが陰イオン錯体を形成するのか、調べるための実験条件を決定することができた。電子配置の似た同族元素に近い挙動を取るのか、イオン半径が異なるために擬同族元素寄りの挙動を取るのか非常に興味深い。 また、超重元素用の溶媒抽出装置の開発が成功したため、計画を変更して、Rfの溶媒抽出実験を優先的に行った。塩化物錯体に関して、同族元素とは明らかに異なる興味深い挙動の観測に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超重元素に関しては、実験の難しさからこれまで実験があまり実施されておらず、特に抽出において平衡下の分配比などは取得されてこなかった。このような中であらたに興味深い硝酸系の実験条件を決定できたことは意義深く、実際にRfのデータを得る準備は整っている。 また、溶媒抽出に関してはほとんどデータが得られておらず、装置開発に成功したという時点で大きな成果といえる。また、実際に塩酸系のRfの実験ではこれまでに同族元素と似た挙動しか観測されてこなかった中で、明らかに異なる価数の錯体の形成を確認できたことは非常に興味深い結果である。
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