研究課題/領域番号 |
16K05818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
薮谷 智規 愛媛大学, 紙産業イノベーションセンター, 教授 (80335786)
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研究分担者 |
山田 洋平 阿南工業高等専門学校, 創造技術工学科, 講師 (70706936)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 易分解性 / 過酸化水素 / オゾン / モリブデン / バナジウム / タングステン / リサイクル / レアメタル / ペルオキソ錯体 / 固相抽出 / ペルオキシ化合物 / 水酸化物共沈 / 非残留性 |
研究成果の概要 |
過酸化水素・オゾンは分解後に水や酸素以外の残留物を残さないため、機器分析での前処理法や資源工学分野での低環境負荷的金属リサイクル技術にとって有利である。 本研究では、金属回収技術として汎用されている共沈法に対して、易分解性試薬である過酸化水素を溶離液として適用した。その結果、複数の金属種を含む水酸化ランタン共沈殿からバナジウム、モリブデン、タングステンが選択的に溶出できることが明らかとなった。さらに、廃触媒試料からの金属成分の回収に過炭酸ナトリウムが有効であることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金属回収や分離での一般的な溶媒である硝酸や有機溶媒などとは異なり、過酸化水素やオゾンは分解成分が酸素あるいは水のみである。これらの易分解性試薬を利用することで実質的に水を分離溶媒とした低環境負荷的分離システムを創成することが出来る。今回分離対象としたバナジウム、モリブデン、タングステンはその資源的有用性から、国家備蓄対象8鉱種に含まれている。経済性と低環境負荷性を両立できる本方法の社会的波及効果は極めて高いものと思われる。
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