研究課題/領域番号 |
16K05828
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
巴山 忠 福岡大学, 薬学部, 准教授 (90549693)
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研究協力者 |
清川 恵奈
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リン脂質 / フルオラス溶媒抽出 / 金属キレートアフィニティー / 液体クロマトグラフィー/質量分析計 / LC-MS/MS / フルオラス / アフィニティー抽出 / 金属キレートアフィニティー抽出 / 分析化学 / 溶媒・固相抽出 / フルオラスケミストリー |
研究成果の概要 |
本研究では、フルオラス相互作用を利用してリン脂質類を選択的に抽出できる方法の開発を行った。フルオラスとはパーフルオロアルキル基同士の特異な親和性のことを指す。本親和性によって、パーフルオロ化合物は、パーフルオロアルカン類などのフルオラス溶媒中に極めて選択的に抽出される。本法では、パーフルオロポリエーテルカルボン酸の金属固定化体を用いてリン脂質類を捕捉し、その複合体のみをフルオラス溶媒に選択的に抽出した。本法をヒト血漿中リン脂質の抽出に適用したところ、何ら妨害を受けることなく、LC-MS/MS測定が可能であり、本法がリン脂質類を対象としたターゲットリピドミクスに応用可能であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体内における脂質類は多種多様であり、それらを網羅的に分析・解析することは一般に困難である。そこで本研究では、生体内において極めて重要な役割を果たし、種々の疾病とも深く関与しているリン脂質に焦点を当て、それらのみを選択的に抽出・分析できる手法を開発した。本法の開発により、リン脂質類を、他の生体成分から何ら妨害を受けることなく測定することを可能とした。今後、本法が、疾病の診断やバイマーカー探索など関連分野に大きく貢献できることを期待する。
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