研究課題/領域番号 |
16K05833
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
渕脇 雄介 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (80468884)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | チップ / キット / イムノクロマト / 紙 / ウイルス / 多項目 / ピペット / サンドイッチ免疫アッセイ / 分析チップ / PTP / カートリッジ / マイクロ流路 / 体外診断薬 / 分析科学 / マイクロ・ナノデバイス / 複合材料 / ウィルス / システムオンチップ |
研究成果の概要 |
紙・フィルム・テープを貼り合わせて作製したマイクロ流路で、試薬を滴下してスマホで酵素反応に伴う発色を測ることにより、実験室で行うMicroplate ELISA法と同等以上の感度を15分で実現できる分析チップを開発した。またイムノクロマト法で汎用されているセルロース膜上の抗原抗体反応よりも、100倍以上高感度に測定した。さらに試薬を順次滴下できるPress-Through-Package方式のカートリッジを独自に開発し、これらの技術を組み合わせることで、検体の滴下から測定までを全自動で行う小型のプロトタイプ機とそれらのキット化に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、安価な紙・フィルム・テープから構成される新しい分析チップを開発し、液の滴下のみの操作で、発色と酵素免疫測定法による高感度検知に成功した。また、臨床分野の簡易検査におけるゴールドスタンダードのイムノクロマト法に比べて、100倍以上高感度に測定できることを実証した。途上国や緊急時の医療検査では、費用、耐久性、使い易さが大きな障害となっていたが、液の滴下だけの操作であれば専門知識のない人でも手軽に使えることから本法は実用化に向けて卓越したメリットがある。また多くの市販のキット組みわせることにより高い選択性と幅広い検査への展開も可能であるため、多様な学術分野への水平展開が強く期待される。
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