研究課題/領域番号 |
16K05836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤野 智子 東京大学, 物性研究所, 助教 (70463768)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | トリアゾール / RNA / クリック化学 / mRNA / duplex / π積層 / 芳香族分子 / 二重鎖 / CuAAC / DNA / tRNA / 翻訳反応 / ヌクレオシド / アミノアシルtRNA / 非天然型アミノ酸 / ペプチド |
研究成果の概要 |
核酸伸長反応に高効率なクリック化学を活用したトリアゾール連結核酸の高効率合成法を開発し,その生命科学における機能展開を実現した.当初予定していたRNAとアミノ酸とのクリック連結法を探索するなかで,DNA末端へのアジド化とそのクリック連結法を開発し,これが次世代DNAの鋳型DNA調整に活用可能であることに注目して簡便鋳型合成法を実現した.さらに,当初の合成標的であった修飾tRNAから,全く開拓例がなく,より挑戦的な修飾mRNAの開発に標的を切り替え,初の非リン酸型コドンをもつ修飾mRNAを実現した.こうした修飾RNAの二重鎖形成におけるトリアゾール連結部の効果を熱力学的解析から明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非リン酸型核酸は高い化学的・熱力学的安定性に加え,多様な機能性が期待される次世代型バイオ材料であるが,その合成上の制約により機能展開に至った例はごく限られていた.本研究では,高効率なクリック化学に着目して,糖保存・非リン酸型RNAでの最長の例を実現し,その二重鎖形成における熱力学的特性を初めて明らかにした.さらにこうした非リン酸型の機能展開として,これまで例のない翻訳反応におけるmRNAとしての機能性評価や,次世代シークエンサーのための鋳型DNA調整法を実現した.本研究により,これまでほとんど明らかとなってきていない非リン酸型RNA・DNAの機能性開拓を達成した.
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