研究課題/領域番号 |
16K05847
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
松本 仁 宮崎大学, 工学部, 准教授 (90363572)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 光増感剤 / ポルフィリン / 高原子価金属 / 光殺菌 / 光線力学療法 |
研究成果の概要 |
本研究では、光殺菌用増感剤の開発を目的として、軸配位子にアルキルピリジニウム基などの両親媒性軸配位子を導入した水溶性P-およびSb-ポルフィリン錯体を合成した。非病原性の酵母菌や大腸菌を用いてこれらの錯体の光殺菌活性を評価した結果、適切なアルキル基の導入による軸配位子の最適化により、光殺菌活性が向上することが分かった。さらに、生体組織と干渉しない可視光域に吸収を有する、水素化ポルフィリン錯体への変換にも成功した。これらの結果から、合成した錯体は、光殺菌用増感剤として期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光増感剤と可視光照射による殺菌方法は、抗生物質を用いる殺菌方法と作用機構が異なるため、薬剤耐性菌を生まない利点を有する。ポルフィリン錯体の軸配位子を最適化する簡便な方法で、真菌やグラム陰性菌に対する殺菌活性を向上できることが示され、感染症治療にも有効な光増感剤が開発できたものと考えられる。また、酵母菌に対する光殺菌活性を有する錯体は、癌細胞にも光毒性を示すことから、がん治療を目的とする光線力学療法にも適用できるものと期待される。
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