研究課題/領域番号 |
16K05853
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
齋藤 義雄 日本大学, 工学部, 准教授 (40385985)
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研究分担者 |
根本 修克 日本大学, 工学部, 教授 (30237812)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 蛍光核酸 / プローブ / 一塩基多型 / SNPs / 蛍光プローブ / DNA |
研究成果の概要 |
我々はこれまでに、分子の平面-ねじれ構造が変化し、それに応じてLE発光とICT発光の2種類の発光が切り替わる新しい環境感応型蛍光核酸塩基を開発している。本研究ではこれを発展させ、より長波長側で感度よくDNAの一塩基変異を検出することが出来る蛍光核酸である3n7nzAおよび37nzAの開発を行った。3n7nzAを含むODNプローブは、標的DNAとの二重鎖形成時に対面塩基がマッチのチミン塩基のときにのみ、蛍光発光波長が長波長側にシフトし、従来のプローブよりも大きな波長変化で感度よく一塩基変異を識別することができた。また、発光波長も従来より長波長側であり、従来より優れたプローブの開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
極性、粘性やなどの周辺のミクロ環境変化に応じて蛍光強度や波長を鋭敏に変化させる環境感応型蛍光核酸塩基を開発し、標的核酸とハイブリダイズした際のマッチ-ミスマッチの違いによるミクロ環境変化を蛍光色の変化で検出できれば、一塩基変異を含む標的核酸の新たな検出法へと繋がる。さらにこれを応用することで、細胞内での核酸の局所的な構造変化(一塩基変異等も含む)やタンパク質との結合状態変化などを色の変化でリアルタイムに検出できるプローブへと展開が可能である。このような技術は、病院等での瞬時の病気の診断にもつながり、オーダーメイド医療の発展に大きく役立つものと考えられる。
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