研究課題/領域番号 |
16K05854
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
富崎 欣也 龍谷大学, 理工学部, 教授 (90397026)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 金ナノロッド / ペプチド / フォトサーマル療法 / 自己集合化 / ペプチド集合体 / 金ナノ結晶 / N-メチルアミノ酸 / 金ナノ粒子 / 生体機能化学 |
研究成果の概要 |
金ナノロッドは近赤外光を熱に変換する特性をもつことから、ガン細胞等に対するフォトサーマル療法への応用が期待されている。従来の金ナノロッドの合成法としては、細胞毒性をもつ界面活性剤CTAB を用いる方法が一般的であるが、金ナノロッドを医療分野に応用するためにはCTABの除去等、多段階の合成工程を経る必要がある。そこで本研究では、CTABの代替物としてCTAB分子構造を模倣したペプチドを用いる金ナノロッド合成法の検討を重ねて、CTABの濃度を従来の10%程度低減できることを明らかにした。本研究成果は、将来的にガン細胞等に対するフォトサーマル療法への応用へと繋げることができると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、我々の体内にも存在するペプチドを用いて金ナノロッドの合成を行い、得られた金ナノロッドが示す近赤外光を熱に変換する特性を利用するガン治療法の拡大へと繋ぐことができるものである。具体的には、①金ナノ結晶合成において、特殊な製造装置を必要とせず、低エネルギー、低毒性にて試薬合成が可能となる、②皮膚透過性の高い近赤外光を利用することで、皮膚組織近傍のガン治療等におけるフォトサーマル療法への応用が期待できる、③生物が行うバイオミネラリゼーションメカニズム解明のための生物学的モデル構築を行うことができる、に大きく寄与する。
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