研究課題/領域番号 |
16K05862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
グリーン・環境化学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
多賀谷 英幸 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授 (10154931)
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研究協力者 |
菅野 太一
高橋 卓也
佐久間 望
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 発泡フェノール樹脂 / 脂肪族アルコール / 加溶媒分解 / 高温液相分解 / 再資源化 / 廃棄物再資源化 |
研究成果の概要 |
発泡フェノール樹脂は高い断熱性を有し、建材として広く用いられているが、物理的・化学的に安定な熱硬化性樹脂であり、廃棄後の再資源化法は確立されていない。本研究では、発泡フェノール樹脂の高温液相反応において、脂肪族アルコールが分解に効果があることを明らかにした。フェノール樹脂中には、炭素-炭素結合のほかに、架橋結合を形成する尿素結合やエーテル結合が存在し、それら結合の開裂反応へのアルコールの関与とそれに続くメチレン結合の開裂反応の存在が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発泡フェノール樹脂の可溶化反応は、フェノール樹脂の構成マトリックス間の架橋結合が切断されて進行するため、焼却による熱回収に限られていたフェノール樹脂に対し、化学再資源化プロセスの可能性が明らかになった。高分子マトリックス間の架橋結合の切断は、炭素-炭素結合の切断よりも温和な条件で進行し、またエポキシ樹脂でも同様な効果が観察されたことから、ICパッケージやCFRPなど、多様な高分子複合材料への適用拡大が期待できる。
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