研究課題/領域番号 |
16K05875
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
グリーン・環境化学
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
赤司 治夫 岡山理科大学, 付置研究所, 教授 (30221708)
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研究協力者 |
折田 明浩
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 酸化反応 / 金属錯体触媒 / クロリン / ポルフィリン / 酸化触媒 / 糖 / 酸化反応触媒 / 金属錯体 / 環境負荷低減物質 |
研究成果の概要 |
酸化は化学工業過程の約三割に含まれている重要な反応である。そこでは、人や環境に対するリスクが高い重金属を含む酸化剤が大量に用いられている。これらの問題を解決するため、本研究では、触媒量の金属錯体を用いて行う低環境負荷の新しい酸化反応法を開発した。例えば、フッ素化クロリンを配位子とするコバルト錯体(CoTFPC)を触媒として、酸素分子を酸化剤に用いることで、スチレンを、1-フェニルエチルヒドロペルオキシド(有機化学における重要な原料物質であるエポキシド合成用の酸化剤)に酸化する反応を報告した。さらに、水溶性の糖連結CoTFPCを触媒として、水溶液中でスチレンの酸化反応を行うことにも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちの生活に必要なさまざまな物質を作る化学工業において、酸化反応はきわめて重要である。しかし、その反応を行うため、人や人が生きていく環境にとって、非常にリスクの高い重金属を含む酸化剤や硝酸などの古典的酸化剤が大量に使われている。このため、環境に負荷をかけず、安全に酸化反応を行う方法を開発することは社会的要請の高い研究課題である。 本研究では、空気中の酸素と触媒量の金属錯体を用いて行う低環境負荷の新しい酸化反応法を開発した。このような方法が工業的利用にまで展開されると、従来の酸化反応のリスクが低減されるのみならず、リスク回避のための莫大なコストの節約にも繋がるため、その社会的価値は非常に大きい。
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