研究課題/領域番号 |
16K05876
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
グリーン・環境化学
|
研究機関 | 分子科学研究所 |
研究代表者 |
大迫 隆男 分子科学研究所, 生命・錯体分子科学研究領域, 助教 (90500984)
|
研究協力者 |
魚住 泰広
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 担持遷移金属触媒 / フロー反応 / 二酸化炭素 / 両親媒性ポリマー / 遷移金属触媒 / 触媒・化学プロセス / 合成化学 / フロー合成 / 担持触媒 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、二酸化炭素を炭素源として用いることができる有機分子変換反応を効率的に促進できる両親媒性ポリマー担持遷移金属触媒の開発を行い、そのフロー工程化について検討を加えた。その結果、バッチ系およびフロー系においても二酸化炭素を用いたプロパギルアルコールの環化反応を効率的に促進する銀触媒を見出すことに成功した。また、得られた両親媒性ポリマー担持遷移金属触媒錯体触媒を他の有機分子変換反応にも適用したところ、一酸化炭素を用いるアリルハライドのカルボニル化反応、アジド-アルキン環化付加反応、一級ベンジルアルコールの選択的酸化反応、不斉1,4-付加反応を効率的に促進することを見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の成果として、二酸化炭素を炭素源として用いる有機分子変換反応を効率的に促進する両親媒性ポリマー担持遷移金属触媒の開発およびその反応のフロー工程化を実現し、フロー工程での遷移金属触媒による二酸化炭素を用いた有機分子変換反応工程の確立に関しての重要な知見を得ることができた。このような成果は、二酸化炭素の有益な化合物への効率的変換工程を確立するのみならず、我々が直面している二酸化炭素の排出問題の解決に関する方法論の提供にも繋がることが期待され、その学術的および社会的意義は大きいものである。
|