研究課題/領域番号 |
16K05881
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
エネルギー関連化学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
村田 滋 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40192447)
|
研究協力者 |
滝沢 進也
生田 直也
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 光エネルギー変換 / 光水素発生 / ベシクル / ルテニウム錯体 / イリジウム錯体 / コバルト錯体 / ニッケル錯体 / コバルオキシム錯体 / 水の光分解 |
研究成果の概要 |
本研究は、当研究室で開発した水の還元および酸化機能をもつ金属錯体を取り込ませたベシクル(球状の脂質二分子膜)を混合し、それらの間の電子伝達を増感剤に担わせることによって、これまでに例のない水の光分解システムを構築することを究極の目的としている。当初の計画に従って、ベシクルを反応場とする光水素発生系の改良を行い、高い触媒回転率を示す反応系の開発に成功した。しかし、いずれの反応系も増感剤励起状態の還元的消光によって進行することが判明し、既存の光酸素発生系との連結が困難であった。最終的な目的を達成するためには、新たな触媒開発を含む光酸素発生系の改良も必要であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光エネルギーを用いて水を水素と酸素に分解する反応系を創出することは、化石エネルギーを消費して現在の繁栄を維持している人類に課せられた課題である。これについては半導体を利用した研究が進展しているが、本研究は緑色植物に似た反応場を用いるという従来にない独創的な手法により、この反応系の構築に挑戦するものである。最終的な目的である水の光分解システムの創出には至らなかったものの、アスコルビン酸を電子供与体とする光水素発生系の改良が進展し、光酸素発生系と組み合わせる際の問題点が明らかとなり、今後の研究のための指針を得ることができた。
|