研究課題/領域番号 |
16K05916
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
井澤 浩則 鳥取大学, 工学研究科, 助教 (50643235)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | リンクル / キトサン / 西洋ワサビ由来ペルオキシダーゼ / スキン層 / マイクロリンクル / バイオベース材料 / ペルオキシダーゼ / 表面 |
研究成果の概要 |
本プロジェクトでは、研究代表者らが開発した『樹木に学ぶバイオベースリンクル表面形成手法』の確立を目指し『乾燥によってリンクルを誘起するスキン層の構造』及び『調製条件によってリンクルサイズが変化するメカニズム』の解明を行った。 乾燥によるリンクルは、HRPの触媒作用によって生成したイオン架橋から成るスキン層によって誘起されることが明らかになった。また、リンクルサイズの変化は、調製条件によって生じるスキン層の弾性率の変化によって起こることが分かった。さらに、このスキン層の構造から着想を得てアニオン性高分子によるキトサンフィルム表面のイオン架橋を鍵とする新たなリンクル形成システムの開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乾燥を駆動力とするリンクル形成手法の基盤技術の開発に成功した。溶媒の蒸発をトリガーとするリンクル形成手法の報告例は乏しかったが、世界で初めてリンクルのサイズとスキン層の弾性率との系統的な知見が得られた。また、新たに開発したポリイオンコンプレックススキン層によるリンクル形成システムは、乾燥によって誘起されるリンクル表面が、極めて簡便に調製できることを証明した。これらの研究成果は、微細構造表面の開発研究に大きな影響を与えると期待される。
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