研究課題/領域番号 |
16K05928
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機工業材料
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
會澤 純雄 岩手大学, 理工学部, 准教授 (40333752)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 層状複水酸化物 / インターカレーション / 抗がん剤 / ドラッグキャリア / ドラッグデリバリーシステム / メトトレキサート / 急速混合法 / 薬物運搬体材料 |
研究成果の概要 |
層状複水酸化物(LDH)の薬物運搬体(キャリア)材料への応用を目的とし,急速混合法および共沈法による抗がん剤(5-フルオロウラシル:5-FUまたはメトトレキサート:MTX)/LDHの合成と有機修飾(ポリエチレングリコール:PEG)による抗がん剤/LDHの粒径制御および抗がん剤/LDHの細胞毒性について検討した.その結果,急速混合法または共沈法により抗がん剤/LDHの合成に成功し,有機修飾することで分散性を向上させることに成功した.抗がん剤/LDH(5-FU/LDH)の細胞毒性はHeLa細胞(ヒト子宮頸がん由来)に対して,5-FUに比べ約7倍高くなることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドラッグデリバリーシステム(DDS)は,必要なとき,場所,量の薬剤を標的部位へ送達し,薬理作用を高め,副作用を低減させることが目的である.申請者の目的は層状複水酸化物(LDH)を基材とした薬物運搬体(キャリア)材料の創製である.LDHは,生体親和性や薬剤の担持量が多いなどの特徴があり,キャリア材料への応用が期待される無機ナノ材料である. 本研究成果により,LDHはリポソームや高分子ミセルに対抗できる,新規な無機系ナノキャリアの創製に発展する可能性を見出した.
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