研究課題/領域番号 |
16K05946
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機工業材料
|
研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
露本 伊佐男 金沢工業大学, バイオ・化学部, 教授 (60282571)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | ホウ酸ナトリウム / アルミノシリケート / 水素還元 / フラックス / 粘土鉱物 / 炭素繊維 / シリコン / モンモリロナイト / 状態図 / 無機工業化学 / 化学プロセス / 水素 / 材料加工 / 省エネルギー |
研究成果の概要 |
我々が見出した微量の鉄を含有するアルミノシリケート系材料にホウ酸ナトリウムを融剤(フラックス)として混合し,950℃で水素還元すると鉄の還元析出が促進される知見を基に,同様の融剤を使用した焼成が他の粘土鉱物中の微量元素の還元析出,及び黒鉛の結晶化促進などに適用できないか検討を進めた。その結果,従来よりも低い温度で,モンモリロナイトから単体のケイ素が析出すること,炭素材料の黒鉛化が進行することを新たに見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々が確立したホウ酸ナトリウムを融剤として用いて焼成し還元析出や結晶化を促進する技術を用いることにより,従来の工業プロセスよりも低い温度での合成が可能になる。現在,ケイ素の製造は酸化ケイ素を原料に炭素を還元剤として加熱することにより行われているが,水素を還元剤として1000℃以下での製造が可能になれば,省エネルギー,炭酸ガス排出削減に大きく寄与できる。また,炭素材料の黒鉛化を低温で進めることにより,炭素繊維の製造コストの削減も可能になる。
|