研究課題/領域番号 |
16K05990
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機械材料・材料力学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
納冨 充雄 明治大学, 理工学部, 専任教授 (70218288)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 水素吸蔵合金 / マグネシウム合金 / 積層膜 / PCT測定 / マグネシウム / 真空蒸着法 / メカニカルアロイング / 水素吸蔵材料 / 抵抗加熱真空蒸着法 / PLD法 / メカニカルアロイング法 / 機械材料 |
研究成果の概要 |
水素吸蔵量を維持し,放出温度を低減する目的で,FeやTiを積層あるいは混合したMg系水素吸蔵合金の薄膜と粉体を作製し,X線回折によるMgH2の生成,DSC測定による放出温度測定,PCT測定による水素吸蔵量測定を実施した.真空蒸着法で作製したPolyimide/Mg/Fe/Pd積層膜及びFe/Mg/Ti積層膜において,MgH2の水素放出温度440℃に対して,Mgの膜厚に依存するが,最高で200℃の放出温度低下となった.一方,吸蔵量については4.5%ととなり,さらなる改善が必要である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化石エネルギーの代替物として水素が注目され,燃料電池自動車の実用化が現実のものとなっている.しかし,輸送機械において,水素貯蔵の困難さという問題が完全に解決したわけではなく,むしろ今後の問題として残されている.本研究は水素を固体に貯蔵する材料の性能を改善する方法を示している点で,液相や気相で保存する他の方法に対して安全性に多くの利点を有する材料の開発・実用化に貢献する結果となっている.特に,水素放出温度が200℃以下となることで,エンジンの排熱利用が可能となり,輸送機械の燃費の向上にも貢献できる.
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