研究課題/領域番号 |
16K06007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生産工学・加工学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
岡田 将人 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (60369973)
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研究分担者 |
大津 雅亮 福井大学, 学術研究院工学系部門, 教授 (20304032)
三浦 拓也 福井大学, 学術研究院工学系部門, 助教 (60781466)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ダイヤモンドコーテッド超硬工具 / 超硬合金 / 直彫り加工 / 仕上げ面品質 / 刃先形状 / 残留応力 / 抗折力 / 切削加工 / エンドミル加工 / ドリル加工 / 機械工作・生産工学 / 切削・研削加工 |
研究成果の概要 |
本研究では,一般的に切削加工により製品形状の創成が困難であった超硬合金に対し,超硬合金を基材とし,その表面にダイヤモンド薄膜をコーティングしたダイヤモンドコーテッド超硬工具を適用した場合の切削機構,切削現象,仕上げ面について詳細に検討した.工具にはボールエンドミル形状とツイストドリル形状を用い,それぞれ溝加工ならびに穴加工に適用した.本工具を超硬合金の切削加工に供することで,切削初期段階で切れ刃付近のダイヤモンドコーティングが剥離することで鋭利な刃先が発現して良好な切削性能を示すこと,ならびに刃先処理を当初より施した工具により,良好な仕上げ面が得られることを種々の評価方法により明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本成果により,従前は放電加工ならびに手磨き仕上げの加工工程が求められていた超硬合金製の金型等の複雑形状物が,ダイヤモンドコーテッド超硬工具を用いた切削加工にて代替可能になることが期待される.これにより,放電加工により必要とされていた専用工程を省略化できるために,加工コスト,時間の削減が図れる.また,本工具を用いた切削加工により得られた仕上げ面は,残留応力ならびに抗折力の観点で,従前工程の手磨き仕上げの場合と同等もしくはそれ以上の品質を有していたため,金型等の超硬合金製品の長寿命化にも寄与できる成果である.本研究成果により,産業界において超硬合金製品のより広範な適用が期待できる.
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