研究課題/領域番号 |
16K06058
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
設計工学・機械機能要素・トライボロジー
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研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
砂原 賢治 福岡工業大学, 工学部, 准教授 (80757104)
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研究分担者 |
松田 健次 九州工業大学, 大学院工学研究院, 教授 (40229480)
西川 宏志 九州工業大学, 大学院工学研究院, 助教 (40208161)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 軸受 / 電食 / 放電 / 油膜 / チューリングパターン / 洗濯板 / 可視化 |
研究成果の概要 |
最も重要な成果は下記2点である。軸受電食の原理の完全解明には至っていないが、今後さらに調べ、完全解明を目指す。 (1)油膜で生じている放電現象:油膜内部で生じる放電は白い点(白点)として観察される発光時だけでなく、発光後に生じる黒い点(黒点)に変化して電流を流し続け、軸受に電食の損傷を与えていることを明らかにした。(2)洗濯板状電食痕のピッチ:電食痕のピッチがヘルツ楕円短径2bの2倍になることを確認し、チューリングパターンをヒントに洗濯板状電食痕のピッチ決定ルールの仮説を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
軸受電食とは油膜内部の放電で軸受が溶融損傷する現象と言われており、モータの故障原因になっている。軸受が電食しているモータの軸受部の電流を測定すると、通電とも言える常時連続した流れであり、放電特有の一瞬だけの流れでないことに疑問を持っていた。今回の研究成果(1)より、モータ軸受部の電流が常時流れることの説明ができるようになった。また、今回の研究成果(2)より、電食痕が洗濯板状になる理由も説明できるようになった。本研究により軸受電食の原理が少しずつ分かってきており、完全に解明できれば、最終ゴールである軸受電食の防止方法を提案でき、モータを長期間安定して運転できるようになる。
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