研究課題/領域番号 |
16K06084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
流体工学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
一宮 昌司 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (50193454)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 複雑さ / 乱流 / 混合層 / エントロピー / コルモゴロフ複雑度 / 情報エントロピー / 乱流遷移 / 正規化圧縮距離 / 再層流化 / 境界層 / 流体工学 |
研究成果の概要 |
流体速度信号の時系列変化の複雑度を求めるために、情報量の概念を応用して、情報エントロピー、順列エントロピーを用いて複雑度を求めた。流体混合過程の典型的例として、噴流と周囲流体間の混合層に適用した。 変動速度の確率分布の情報エントロピーは、混合層の乱流遷移過程において単調に増加して、乱流遷移の測度となり得た。変動速度の順列エントロピーは下流に進むと、混合層の乱流遷移過程における変動速度の増加や、周期変動から不規則変動への様式の変化を反映して複雑に変化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国ではエネルギー技術の一層の革新が求められている。このため発電効率のさらなる向上や空調設備のなお一層の効率化が重要である。また、原子力発電所事故での放射能汚染の拡散と予測に対しては、流体の混合拡散の重要性を改めて認識させた。 このため流体混合の目安つまり測度を客観的に、かつ実用的に使いやすい形で定める必要がある。本研究では新しい観点からコルモゴロフ複雑度に注目し、この混合や拡散の測度としての妥当性を明らかにした。
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