研究課題/領域番号 |
16K06122
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
堀部 明彦 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (50229241)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 熱利用 / 収着剤 / 蓄熱 / 熱貯蔵 / 収着 / 潜熱 / 空調 |
研究成果の概要 |
本研究は,新規有機系収着剤を用いた蓄熱システムの構築を目的としている.有機系収着剤は,水蒸気を取り込み,吐き出す性質を有する物質である.本収着剤粒子やガラスなどをコアにして周囲に収着剤を塗布した複合粒子を用いて流動層とし,潜熱蓄熱のための収脱着挙動を把握することによりシステム展開のための基礎的知見を得ることを目的としている. 研究では,システムを模擬する実験装置を作製し,各粒子を使用して基礎的実験を行い,空気流速,温度,湿度,および粒子量などの影響を検討した. さらに,容器に充填した粒子層の内部の有効熱伝導率を測定するなど,有機系収着剤を用いた蓄熱システムの構築のための有用な資料を得た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における特色・独創的な点は,(1)シリカゲルなどの吸着剤に比較して2倍以上の性能を有する,世界に先駆けて開発した有機収着剤を用いて,(2)貯蔵層には,熱特性の改善かつ高流量での運転ができる収着剤粒子や複合粒子を用いた流動層を使用し,(3)ヒートポンプの温・冷熱の同時利用を可能とする潜熱貯蔵法を利用した水蒸気潜熱・顕熱分離型の空調システムを構築するための基礎的資料を得る点である. 本システムは,新規収着剤を用いて潜熱貯蔵を行うことにより,現在改良が限界にきている従来の空調システムの新たな展開を図るものである.
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