研究課題/領域番号 |
16K06138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 神戸市立工業高等専門学校 |
研究代表者 |
三宅 修吾 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60743953)
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研究協力者 |
生津 資大
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 自己伝播発熱反応 / 多層構造粉末材 / 高時間分解温度計測 / 熱量測定 / 動的結晶構造解析 / 重ね圧延 / 発熱量測定 / 多層構造粉末 / 高精度温度計測 / 多層金属粉末 / 構造・機能材料 / 金属物性 / 電気・電子材料 / 複合材料・物性 / 熱工学 |
研究成果の概要 |
電子部品の配線や金属構造物などの接合技術の省エネルギー化と,宇宙空間や海中などの特殊環境でも利用可能な接合技術の開発を目的として,新しい加熱源となる金属粉末材料の開発を行った.アルミニウム箔とニッケル箔を原料として,圧延による多層・薄層化と,粉砕による微粉末化により,電気スパークや誘導加熱を用いて0.1秒程度で1500℃以上の発熱反応を示す粉末の作製に成功した.反応過程の精密な分析の結果,この粉末の反応熱を製造条件によって制御する事が可能となった.さらにこの材料を用いて金属材料の接合実験を行い,アルミニウム箔や銅線などを溶接することにも成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において開発した発熱粉末材料は,燃焼ではなく化学反応による発熱を示すことから,任意の環境で局所加熱できる事が可能であるだけでなく,不必要なエネルギーを使わずに且つ熱ダメージを最小限にできる有効な技術となりうる可能性を示している.加えてmsecオーダーの極短時間における発熱特性や結晶構造変化を捉える評価技術は,実際の化学反応現象を理解する上で必要不可欠な技術であり,本材料以外にも発展的な利用が期待できる.
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